昨年末、紅白の話をする時に、周りの同世代が米津玄師を知らないケースが多すぎて悲しみの波に溺れている僕です、こんにちは。あいみょんよりDAOKOをよく聴いています。
音楽の話しかり、前回のビットコインの記事しかり、最近は人それぞれ見ているコンテンツがバラバラすぎて、そのすり合わせから話が始まるのが非常に手間です。
Youtuberの話も同様で、毎度盛り上がるよりも先に、お互いの知っている手札を公開し合うターンがめちゃ長くなってしまう悲しい日々。そこで今日は僕が把握しているYouTuberをまとめていこうと思います。
最近の音楽やYouTuberを知らないと、穏やかにおじさんになって、幸せな家庭を築いて子供の成長を見守り、穏やかな老後を迎え安らかに死んでいってしまいます。
つまりYouTubeを見て得るものは何もない、という前提はこの記事を読んでも一切変わりません、悪しからず。健全な人生を送りたい人はYouTubeを見てないで恋活アプリでフリックをしまくりましょう。
なおYouTuberプロダクション会社であるUUUMの年商はついに200億に届こうとしている昨今です。
UUUM 2019年5月期決算予想を上方修正https://t.co/yyZSleI5kb
— 官報ブログ (@kanpo_blog) 2019年1月11日
UUUM売上200億円企業になりそう。すごい
<通期予想(修正後)>
売上高:190億円(修正前からの差異+31億円)
営業利益:11億円(同+2億5000万円)
経常利益:10億9400万円(同+2億5000万円)
純利益:6億6000万円(同+1億3600万円)
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小中学生向け3強
YouTuberというとまず出てくるのが、「HIKAKIN(チャンネル登録者数 700万人)」「はじめしゃちょー(チャンネル登録者数 750万人)」「フィッシャーズ(チャンネル登録者数 530万人)」でしょう。(以後、敬称はすべて省略。)
このラインは僕も普段見ていません。なぜなら対象年齢が低いため、大人が見てもあまり楽しくないからです。ですが、小中学生がYouTubeのメイン視聴者層なため、ここにアプローチ出来ているYouTuberが一番登録者数を伸ばす傾向にあります。
そのため、まず人気なYouTuberをチェックしよう、という時ここをチェックして見るのを断念してしまう大人が多い印象です。
ただフィッシャーズのアスレチック動画はたまに子供心のままに見てしまって悔しい。
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東海オンエア
僕が一番見ているYouTuberが「東海オンエア (チャンネル登録者数 400万人)」です。
メインターゲット層としてはおそらく中高生〜20代前半。おバカ6人組によるバラエティ番組。
一般的に今の若い子はTVを見ない、なんて言われますがきっと彼らはテレビ好きです。
昔テレビでやっていた面白いバラエティ番組を、現代風に彼らがYouTubeというプラットフォームで再現しているように感じられます。
先日やっていたHIKAKINとのコラボ動画はまんま「とんねるずのみなさんのおかげでした」。笑
彼らの特徴としてよく言われるのは「企画力」です。しかし、個人的にはそれよりも各メンバーのキャラの立ち方が素晴らしいと思います。
YouTubeの中でよくある文化が、流行りネタを各YouTuberで真似しあっていくという流れです。昨年だと鉄球を高熱で燃やしたり、アルミホイルを叩いて球にする、みたいなネタですね。
YouTube的にそれをマネするのはTwitterでいう引用RTみたいなものです。なんら恥ずかしいものではありません。しかし、東海オンエアの面々をそれをそのままマネすることを基本しません。
それはプライドというよりも、自分達のキャラに「ハマる」かを意識している節があります。ハマるのであればそのままマネするし、ハマらないにしてもアレンジすることで自分達にハマらせることが出来るのでは?という試行錯誤が見えます。
メンバー数が多いことでこその動画も多々あり、当初は1人でやることが当たり前のYouTubeの中でフィッシャーズ同様、新しい流れであったように思います。
文理対決シリーズは安定して好き。
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水溜りボンド
YouTube界のNHKこと「水溜りボンド(チャンネル登録者数 360万人)」。
NHK、というのはお堅いということでなく、下ネタに走りがちなYouTube界においてそういったネタに走らず、さらに対象年齢も東海オンエアと同様20才前後という高めなラインを攻めているためです。
青学のお笑いサークルで知り合った2人がYouTubeをやっているというのは、少し前であればオリエンタルラジオのようなコンビも、今の時代に生まれていたら芸人でなくYouTuberになっていたのでないかな、と思わせる現象です。
個人的に最近彼らの動画を見る頻度は下がってしまっているのですが、それは彼らの方針によるところも大きい気がします。
現状、実は多くの有名YouTuberは動画の毎日投稿を辞めています。週のうち1日か2日は投稿をおやすみしているケースが多いのです。
企画・撮影・編集を毎日行うというのはめちゃハードワークなので、休養を取るためにもクオリティを保つためにも、休みはちゃんと取ろうという流れがYouTubeの世界にもここ1、2年の間にありました。
そんな中、水溜りボンドはだからこそ流れに逆行して毎日動画を投稿し続け(約4年間毎日投稿継続中)、さらに大型の動画企画やオフラインイベントもガンガンやっていこう!という超絶ブラック企業と化しています。
その影響で、動画作成に時間をかけられていない時期がたびたび見られてしまいます。
でも、ライフワークバランスなんて言葉を打ち倒し、彼らにはこのまま『楽しいことで、生きていく(超絶ブラック)』スタイルを続けて欲しい気持ちも未だあります。
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すしらーめんりく
先程、毎日投稿の話をしましたが、それは収益面の影響も大きいです。YouTubeの広告収入も基本的にはどれだけ視聴数が伸びたか勝負です。
そのため固定ファン100万人を作り、毎日動画を見てもらう(月に述べ3000万人視聴)方が、週一回時間をかけて作った動画を見てもらう(月に述べ400万人視聴)よりも圧倒的に効率的になります。
なので基本的なYouTuberの戦略としては、出来るだけ毎日動画を投稿することが自然です。
しかし、その流れに逆らいつつも人気な存在が「すしらーめんりく(チャンネル登録者数 370万人)」です。
実験動画がメインであり、見てもらえればわかりますが、めちゃめちゃ規模がでかいです。実験道具の製作に数日の時間をかけるし、安全に配慮した場所の確保も毎度必要となります。
そのため、当然ですが毎日動画をアップすることができません。(来年から大学生という時期なので、物理的に時間がない問題もあると思いつつ。)
収益的には非常に非効率的ですが、でもだからこそ面白いです。
親の協力も所々に見え隠れするのですが、今人気なYouTuberほど裏で大人としっかり協力関係を作っているように感じられます。
見ている側は好き勝手に「自分達の力だけでやっている昔の方が面白かった」なんて言いがちですが、その辺はインディーからメジャーに上がるアーティストと近いものがあるのかもしれません。
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ここからはざっくりと系統別に紹介していきます。YouTubeもジャンルが幅広くなっており、それこそメイク系みたいな女性ターゲットのYouTuberは僕もほぼ知りません。
ただ、自分にだけハマるジャンルの動画を見てこそ、TVには出来ないインターネット的な番組を楽しめる世界と言えるのではないでしょうか。
インテリ系
はなお
「はなお(チャンネル登録者数 110万人)」
阪大卒の理系YouTuber。高専生のような理系男子特有の絡みを見ることができるチャンネル。
大学院卒業後、さすがにYouTubeは卒業するのかなと思っていたら、まさかのYouTuber専業になり、就職した相方も先日就職先を辞め共にYouTubeの道へ。良い。
QuizKnock
「QuizeKnock(チャンネル登録者数 50万人)」
テレビのクイズ番組「東大王」にも出演している伊沢さんも所属するクイズ系YouTubeチャンネル。
テレビだとお茶の間の人も楽しめる難易度の問題にしたり、おバカ枠を設けるのが常ながら、解答者全員の頭が良く難易度MAXの問題が楽しめる。
よくわかる解説を聞いてもまったくよくわからないのは恒例。
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DQN系
別名VALU系。普段は見ないけれど、バズったり炎上したら覗きにいく。
インターネット=オタク文化、のような認識も根強いですが、DQN文化も元々インターネットと相性が良いです。だからこそ昨年のTikTokのヒットがあるわけで、この界隈のウォッチは欠かせません。
ヒカル
「ヒカル(チャンネル登録者数 290万人)」
もはやHIKAKINより先に話題に上がることも多い皆さんご存知なチャンネル。
最近はあまり燃えそうな動画は上げていないけれど、毎動画10万円100万円使うのが当たり前な成金系DQNに。お金is面白い。
ラファエル
「ラファエル(チャンネル登録者数 210→120万人)」
ヒカルとセットで挙げるとしたら当然この方。トレードマークの仮面は、基本常につけているけれどきっとイケメン。
元自衛官な肉体派。金と暴力と女をトータルにカバーする正統派(?)DQN。
この記事をアップしてすぐチャンネルがBANされて、記事の修正が面倒だった。
レペゼン地球
「レペゼン地球(チャンネル登録者数 150万人)」
昨年チャンネル登録者数100万人を達成した後にチャンネルを永久削除されてしまったことでお馴染みのレペゼン地球。
YouTubeでは過度に性的・暴力的な動画は削除対象で、そのような動画を上げ続けるとチャンネルも削除される。現在のチャンネルは2代目。
登録者数はすでに以前のチャンネルを超えているけれど、お金をばら撒きまくるキャンペーンによるところも大きい。イベサーパリピ系DQN。
DQN系とは少し違うけれど、昨年マホト(チャンネル登録者数 240万人)の力を借りチャンネル登録者数100万を超えたのに、年末に社員の大量離脱があったMEGWIN(チャンネル登録者数 100万人)も元祖YouTuberであり、元祖DQN系かもしれない。
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アングラ系
たっくーTV
「たっくーTV(チャンネル登録者数 58万人)」
炎上ニュースから都市伝説まで、昔ながらのネット的な話題をトータルに取り扱うラジオ系YouTubeチャンネル。
短く軽快なテンポで展開される動画はとても見やすい。チャンネル登録者数は100万人に届かないけれど、「たっくーさん見てる…?」と話題に上がること多々。
アシタノワダイ
「アシタノワダイ(チャンネル登録者数不明)」
ユダヤ系陰謀論を中心に取り扱う都市伝説系チャンネル。
グループ的に運営されていて、出演者・脚本・映像制作などがおそらく完全分業で執り行なわれている。
普段はそこまでディープな話題は取り扱わないけれど、たびたびコアな動画をアップする。検閲が入って削除されてしまうからという理由付けで「1」といった動画タイトルにしているの、一部中高生を最高に拗らせていそう。ほどほどに。
ミルクティー飲みたい
「ミルクティー飲みたい(チャンネル登録者数 10万人)」
若いながら幅広くバランスも良い都市伝説系チャンネル。
テレビで「やりすぎ都市伝説」が放送される前後にはこのチャンネルで考察動画を見るのが恒例行事。昔の2chを思い出す。
先程紹介したラファエルとのコラボでは、ダークウェブ上で購入できる闇福袋の開封を行なっていて最高にアングラだった。「世界最強の危険リンク集」や「日本海溝」を思い出す。
ちなみに、彼がミルクティーを飲んでいる姿はいまだ一度も見たことがない。
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陽キャ系
スカイピース
「スカイピース(チャンネル登録者数 230万人)」
陽キャすぎて眩しくて見ることができない。
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陰キャ系
匿名ラジオ
「匿名ラジオ(チャンネル登録者数 2.5万人)」
Twitterで人気であり、バーグハンバーググーグにも所属するAruFa・ダヴィンチ恐山両名のラジオチャンネル。
YouTube世代からはネットでも顔出し当然の文化になってきた中、匿名・顔出しNGというインターネットの闇を抱える最後の世代。Twitterで面白い人はリアルでは隠キャ、という法則を見事に体現している。
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グルメ系
すするTV
「SUSURU TV(チャンネル登録者数 56万人)」
1000日以上毎日ラーメン生活をしている。ヤバイ。
月に1度ぐらいラーメンを食べたい気分になったら、彼のチャンネルを見てテンションを高めてからラーメン屋へ行く。
木下ゆうか
「木下ゆうか(チャンネル登録者数 500万人)」
大食い系YouTuberだとたぶん元祖。チャンネル登録者数も国内でかなり上位。
字幕を見ながら視聴する外国人も多くいるとか。大食いは言語を超えるコンテンツパワーにあふれている。
TVチャンピオン大食い系
TVチャンピオンの大食い選手権で見る面々もYouTubeに進出している。なぜ大食い動画はつい見てしまうのだろうか。
谷やんのチャンネルは調理もしっかりしているので、見応え十分。
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元芸人系
「ガジサック(チャンネル登録者数 67万人)」
「なかやまきんに君(チャンネル登録者数 7万人)」
「ヒロシ(チャンネル登録者数 32万人)」
ガジサックことキングコング梶原のYouTube進出は昨年そこそこ大きな話題に。
他にも、なかやまきんに君の筋トレチャンネルや、「ヒロシです…」で以前人気だったヒロシのソロキャンプチャンネルなど、特化したテーマを持つ芸人の活躍も今後期待。
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vTuber系
一大ジャンルすぎてここでは語り切れないし、僕もほぼ知らない世界です。
一般的なYouTuberの動画は一切見ないけれど、vTuber動画はめっちゃ見るという人も多く、まったく違ったカルチャーがまた日本から登場したのは素晴らしいです。
顔出し実名文化が強まる最近のインターネットへのカウンターがめちゃんこ効いていて素敵です。
匿名ラジオと月ノ美兎(チャンネル登録者数 30万人)のコラボはめちゃインターネッツでした。aRu子も合わせてよろしくお願いします。
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終わりが見えないので、とりあえず紹介は以上になります。
動画といえばニコニコ動画という時代ももはや懐かしいものになり、YouTubeはかなり一般のものとして定着したのでないでしょうか。
ガラケーの時代から10年近く「これからは動画の時代だ」と言われ続けていましたが、当時の想定とは異なるプレイヤーによって、この世界は成り立ってきたように思います。
今回すでに、ガジェット系・ゲーム実況といったジャンルを抑えられていないですが、今後ますますジャンルは多岐に広がり、把握出来なくなっていくことでしょう。
ネットは今日も広大で素晴らしいものです。