先ほどTL上にこんな記事が流れてきていて、「LINEも時代遅れなのか…」などと叫喚の声があがっていました。
若い子達はセンスがあるからダサいSNSはすぐ辞められちゃう、というのが前々からの定説ですね。
でもこれは部分的に正しいですが、完全な正解ではありません。ダサいから若者がSNSを乗り換えるというのは、表向きの理由であって根元にある理由は多分違います。
また、LINEはSNSというよりメッセンジャーツールだから、LINEの需要が減る意味がよくわからない…と感じる人も多いことでしょう。
でも僕はLINEも一つのSNSだと認識しています。
この2つの話を解説するのには、僕の脳内にいるJK一年生に、LINEを辞める時の考えを見せてもらうのが一番なので早速下記に書いてみましょう。
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(高校一年生・脳内女子高生)
もう高校の友達結構出来たし、その子達とLINEするだけで結構時間食うんだよね~。でも中学の時の○○ちゃんとかからまだLINEくるのちょっと面倒。スルーするのも悪いし、当然ブロックするのもめっちゃカンジ悪いしな…。
あと中学の時のクラスとか部活のLINEグループも、もう私あまり発言するつもりないし通知も切ってるんだけど、未読溜まるのなんか嫌だしグループから抜けたら抜けたで色々裏で言われそう。
・・あー、もう色々LINE面倒だし、今度機種変する時にLINE消えちゃったことにしよっかな。
アカウント作り直すと、電話帳の連携機能とかいうやつ?でまたいろんな人と繋がっちゃいそうだし、仲良い子とだけTwitterとか繋がってDMで話せばいいや。
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以上のようなことが若い子がSNSを乗り換える動機であって、インスタがオシャレだから~っていうのは、その後の選定基準に過ぎないんですよね。
mixiの時代からそうなんですが、SNSは中→高→大→社会人とリアルのコミュニティが変化することに対応出来ていません。
現実社会であれば、中学生から高校生に進学した後も仲良くする友達というのは、自然と選別されていきます。でもSNSだとその選別が行われないのです。マジこれ問題。
だから色々と人間関係の弊害が生まれてきて、その結果違うSNSを乗り換えるという選択をすることになってしまうのです。
ただSNSの運営各社もこの問題を認識していないわけでもありません。
例えば、懐かしさあふれるGoogle+はこの問題をサークル(グループ)機能で解決しようとしましたが、結果として理系目線の問題解決にありがちな完全悪手だったなと言わざるを得ません。
多くのユーザーにとって、フレンドになる・投稿する以外の機能を使うことはめっちゃ面倒なことだからです。
Facebookも以前に比べて自分の投稿の公開設定を柔軟に設定できるようになってきましたが、それもそこまでするぐらいだったら違うSNSに乗り換えた方が圧倒的に楽なんですよね。
ネットの性質である情報のアーカイブ性というのは基本的にとても便利なんですが、ネットコミュニティ運用ではこのアーカイブ性がかなりの弊害になっています。
人間はネットほど情報をアーカイブ出来ないが故の自浄作用を持っていて、それにより円滑なリアルコミュニティを築いているのです。
Snapchatやインスタのストーリーのような一定時間で投稿が消える機能というのは、この辺りの人間らしさを意識した設計をしていると思うので、後々はそれがフレンド管理の設計にも反映されてくるかもしれません。
個人的には、人工知能にSNSのフレンドを管理してもらって、繋がってるけど面倒な人を「あ、間違ってフレンド解除しちゃった!私が計算してブロックしたんじゃなくて、あくまで間違えだよ。私ったらAIなのにドジっ子さん(テヘペロ😛」って形で整理してくれる未来を所望しています。
ともあれ、まだまだSNSのフレンド管理の正解となる設計は生まれていません。なのでもう少しの間SNSの乗り換えるという現象は、若者を中心に3年4年スパンで繰り返し起きていくのでないかなーと思います、いうお話でした。
関係ないけど、JKといえば「古見さんは、コミュ症です。」の古見さん可愛いですよね。